10月1日、秋晴れの清々しい空のもと、
ある夫婦の結婚式が行われました。
6年前に入籍を済ませ、2人の愛娘に恵まれ、
幸せな生活を送ってる旦那の姪っ子です。
「結婚式が当たったので式を挙げる。」とのことで、
わたしたちも出席することにしました。
それから少しして、
思いもよらない事を彼女の母親から聞いたんです。
「実は彼女は悪性リンパ腫で治療をしている。」と。
すごく驚きました、信じられませんでした。
だって、こどもはまだ4歳と1歳です、それなのに。。。
不安ばかりがよぎってしまう。
幸い、ゆっくりと進行するタイプらしく、
入院せず通院で治療が出来ると聞き、数値も良いという
情報があったので、少し不安がやわらぎ、
まずは何としてでもお祝いに駆け付けよう!と
旦那は会社を休み、娘も学校を休み式に参加しました。
ドキドキしながら花嫁を見つけて、ビックリ!
顔色が良く、ふっくらとしていて、そして何より満面の笑顔!
本当にがんなの?と疑うほどでした。
そのわけを結婚式の中で知ることになります。

それは新婦から新郎への手紙、そして新婦から両親への手紙でした。
彼女は本当の気持ちを打ち明けました。
愛する新郎へは
「病気になってごめんね、でもわたしは先に死んだりしない。
これからも一緒に年を取っていこう」と。
病気のことを聞いた新郎は、治すためなら東京でも外国でもどこへでも
連れて行く、絶対に治る!と言ってくれたそうです。
両親への手紙には
「娘が末期がんになってしまってごめんなさい、本当にごめんなさい。
でも、お父さんが、絶対におまえは病気では死なない!治してやるから!
と言ってくれたから、絶対に治す!」と。
そして彼女のお母さんへの言葉、実は生みの母ではなく育ての母です。
「生んでくれたお母さんも、育ててくれたお母さんも、
わたしにとっては二人とも実のお母さんです。」
この言葉は、彼女のお母さんには特別な意味があったと思います。
わたしも子持ちの旦那と結婚した育ての母です。
いつも、彼女のお母さん=わたしにとってのお姉さんに、
励まされ、悩みを聞いてもらったり、お姉さんの辛い話もたくさん聞きました。
だから、自分のことのように胸がジーンと熱くなりました。
わたしたちはみんな涙がとまりませんでした。
彼女は本当に、家族と両方の親たちに愛され励まされ、
彼女もまた心の底から感謝して、奇跡を起こしています。
何が何でも治すと決意したその表情は、
清々しささえ感じました。
わたしも、「ああ、彼女は絶対に良くなる。」と感じています。
どうかこのお話を他人事とは思わないでほしいです。
そして、どんな苦しい時でも前を向いてほしいと思います。
彼女のように、愛と感謝の心を忘れずに。

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