■第10回2017年10月31日(火)
がんのことよくわからない人のための「がんを知ろう」シリーズです。
今回は“がんの治療”についてです。

実は、わたしの叔父が今朝がんで亡くなりました。肺がんでした。
6月から治療をはじめて、こんなに早く逝ってしまうとは思わなかったです。
抗がん剤治療をしてたのですが、叔母の話では「あう薬がない」とのことでした。
抗がん剤は、投与してみて効果があるかどうかをまず確かめて、効果が無ければ別の薬を試しての繰り返しです。
時間ばかりが過ぎていきました。
叔父は、とても周囲へ気配りをする人で、自分のことよりも他人のことをいつも優先していました。
優しい人なのです。わたしが保険の手続をしにいっても、約束したけどいないことも多々。
自分のことは後回しで、やっと医療保険に入ってくれたものの、がん保険は入りませんでした。
がん家系ではないので気にしてなかったのもありますが。
治療が進化している、とはいえ、自分に合った選択をできるのか?
信頼できるドクターに診てもらえるのか?
がんは常に選択と決断を迫られます。それも早いスピードでです。
がん保険はそういう意味では、情報をより多く得られたり、
セカンドオピニオンの機会を得られるので非常に心強い存在です。

がんの治療は、いわゆる「三大治療」が主流です。
三大治療とは、
・手術
・抗がん剤
・放射線
のことをいいます。しかし最近では、その他の治療も研究、開発されています。
・免疫療法
・温熱療法などです。放射線や抗がん剤にくらべて副作用が少ないと言われていますが、
まだまだ研究が続けられるようです。
さて、三大治療の説明です。
・手術:がんの部位を切除する、腹腔鏡や内視鏡での手術が多い。
・抗がん剤:点滴や注射、内服で投与する、がん細胞の増殖を抑える、転移や再発を防ぐ。全身療法。
副作用を伴う事が多い。使用→休止の周期を1クールとする。
・放射線:がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射してがんをなくす。局所療法。
複数の治療法を組み合わせる「集学的治療」が行われるようになってきています。
がんの治療では、先進医療と言われる高度な医療技術を用いた治療法がありますが、全額自己負担です。
放射線の先進医療→重粒子治療や陽子線治療、一般的な放射線治療が放射線を面で当てるとしたら、
先進医療は点であてるというイメージ。周辺の組織へのダメージが少なく副作用も少ない。
北海道には北大病院と禎心会病院に先進医療の施設があります。陽子線治療は300万円ほどかかります。
誰でも先進医療を受けられるのではなく、有効と判断された場合に受けられるようです。
もうひとつ知っておきたいのが、“自由診療”ー高い治療効果が期待できますが、
これも保険の対象にはならず自己負担で、未承認の抗がん剤や免疫療法などがあります。
同じ診療科で保険適用の治療との混合は認められていません。全部が自由診療となってしまいます。
治療については、情報がありすぎて選択が難しいです。
ひとりの医師だけの話を聞くのではなく、やはりセカンドオピニオンを受けるべきだと感じています。
ただ、実際のお話を聞くと、「言いにくい。」とか、「ほかに行く必要がないと言われた。」という
話がありました。決めるのは患者本人なのに。
がん保険についているセカンドオピニオンサービスは、第三者を介するので、
そういった不安を軽減できるのではと思いますよ。

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